【映画】聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜 聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜(2004年)冥王ハーデスとの死闘に全ての力を使い果たし、抜け殻となってしまった星矢。しかし、アテナの姉にしてオリンポス十二神の“月の女神”アルテミスは、神に刃向かった星矢を許さず、彼を葬り去るため3人の天闘士を送り込むのだった。ところが、そんな彼らの前に沙織が立ちはだかる。彼女は星矢の命を救うため、アテナとしての地位を捨て、アルテミスに地上世界を明け渡すことに同意する。こうして地上世界を支配したアルテミスは、さっそく汚れた人類の滅亡を図る。一方、女神の力を失った沙織は自らの血を流し人類を守ろうとするのだが…。(83分)・・・制作順に観ようと思ってたんですが、レンタル待ちの関係で、天界編が先に届いてしまったので鑑賞。ハーデス編はまだ観てないけど、ネタバレで大体のあらすじは知っとるから無問題wTVシリーズから15年の時を経て制作された本作は、オリジナルキャストで制作された最後の作品でもあります。この作品、各レビュー見ると評判がイマイチなんですわ。 →【リンク】天界編とはなんだったのか原作者的にも納得していないようで、続き物の予定が、結果的に無かった事にされてるみたいですけど(苦笑だから、私もあまり期待はしていなかったんですが、逆にそれが良かったのか、そんなに悪くもないよ?と。ギャグ要素が全くなく、星矢中心の終始シリアスな展開なので、好みは分かれると思いますが、良くも悪くも…大人向け『聖闘士星矢』って感じでした。今後出る作品が全部このテイストだったら嫌ですけど、たまには良いんじゃないかな〜と。星矢と沙織さんの関係に関しても、ラブストーリーというよりは、廃人同然の星矢が完全復活するまでを描いてて、その背景に沙織さんが居る様な感じ。沙織さんの星矢に対する深い深い愛情がそこにある感じ。個人的にあまり星矢×沙織を前面に出しては欲しく無いのですが、(沙織さんはアテナですし…普通の恋愛観で描かれると安っぽくなってしまう気がして。)星矢たちは、ずっと命を懸けて沙織さんを守ってきた訳ですよ。中でも沙織さんにとって星矢は特別な存在だと思うのですよ。二人の間には、信頼とか絆とか、深い深い情が少なからずあると思う訳です。その二人の距離感や関係性を上手く描いていたかな、と。ただ、序奏とタイトルに付いている通り、ラストは消化不良な感じがあったけれども(苦笑もし予定通り、続編が作られていたら、どんな内容になっていたのか気になるところです。以下、ネタバレ感想など。 聖闘士の戦いは1対1が基本ですが、今回はこの兄弟が共闘しております。たまには共闘も良いんじゃないですかね。コンビで戦うのも胸熱ですよ。上記は凄く好きなカットです。画もキレイですね〜。メインキャスト達の加齢による声の変化が指摘されておりますが、確かにこの二人は登場したシーンで声を聴いて「ん?」となりました。TVシリーズのDVDからぶっ続けて視聴してるからね、この辺は敏感になってる筈。でも、それは最初だけで、瞬の「兄さん、来てくれたんだね!」は、TVシリーズと何も変わりなかったし、一輝の技を叫ぶシーンも当時と変わりない。ブランクがあったから当時の感じを取り戻すのに時間が必要だっただけじゃないかな?ずっと似た様なキャラで第一線で活躍していれば、声質も保てるのかもしれないけど、やはり声優だって人間だもの、加齢で声だって変わってくるだろうし、声が老けたからって、それを『劣化』と呼ぶのは好きじゃないな。その声がキャラに合ってるどうかは別として、深みが増したとか、もっと言い方あるだろう。個人的には、声優を変更する必要性までは感じませんでした。少年らしくない、ってのが理由なら、いや、一輝と紫龍なんか元々、声色的に少年ボイスじゃなかったし(苦笑声優を変えたら、声そのものが変わってしまうし、そして、そのキャラの中にある熱い魂もニュアンスも何もかも…。見た目は一緒でも、演者が変われば全く同じキャラでは無くなってしまう訳です。『ルパン三世』みたいに違和感ねぇぇぇぇ!!!ってくらい、ピッタリな二代目声優さんが見つかればベストなんですけどねぇ。その方が存命している以上、病気とか死去とか引退とか、止むを得ない事情でも無い限り、声優は変更して欲しく無いなぁと思います。てか、交代するなら、もっと円満に解決して欲しいものです。(当時は声優・原作者・ファンの間で泥沼化していたらしいので・苦笑) 一方、紫龍と氷河コンビのターン。いきなり、やられてるってどういう事ですかー!?(おーいスタッフぅー!泣噂には聞いていたけど・・・紫龍は、いきなり上半身裸でプカ〜と水面に浮いてるし、氷河は、氷漬けにされてるし(泣これはちょっと紫龍&氷河ファンは怒っていいレベルですよね…orzもちろん、このあとちょっと戦いますけどね、でも、この直前の戦いも描いてくれよぉぉぉぉぉぉ!!!orz でも、倒れてる氷河さんもなんだかんだで萌える///(何属性だよ、それw あまり活躍する場面は無かったけど、その短い登場シーンの中でも、お約束のキグナスダンスを入れたことだけは褒めてやろう(←何様だよw氷河に関しては、橋本さんのお声が全く変わってなくて感動しました。この調子なら今でもイケるんじゃないの?泥沼な声優交代劇がなければ、今でもΩやゲームで氷河の声を担当してくれていたのかしら…?どんなに願っても、原作者の意向や当時の状況的に、星矢以外の旧キャストが復帰することは無いと思うと…なんか悔しいなぁ。 星矢さん、世の男性から見たら、なんて羨ましいポジションなんですかwwちなみにアテナ役の潘恵子さんのお声も、古谷さん同様全く変わっておりません。素晴らしい。 今回は、イカロス・斗馬(CV.緑川光)が星矢のライバル的存在で登場。緑川さんといえば、Ωで主人公の光牙を演じてますが、そういえば緑川さんって、普段はこういうクールな役が多いよなぁ、カッコいいなぁと思ってたら、Wiki見たら斗馬と光牙って同じ歳だったのねww(魔鈴さんの弟なら、そりゃそうかw)全然少年ボイスじゃなかったからビックリwちなみに、私がΩの光牙が好きなのは、赤髪と緑川ボイスの影響が大きいと思いますw斗馬「神を倒した少年を倒せばいい。そして、僕が神になる…!」なんか似た様な台詞をΩの昴も言ってたなぁ。w 邪武と市先輩もチラッと登場しておりました。何気にΩでも出番あったしさ、二軍の中でも割と優遇されてる方じゃないか?この邪武の作画が凄く良い。・・・15年振りの劇場版作品として、作画・演出効果は良かったですね。ストーリーもそんなに悪く無かったし壮大な設定だったから、これの続きが気になるところ。(でも、今は星矢NDを連載してるから、多分続編は出ないと思う・苦笑)ただ、問題があるとすれば・・・やっぱ、氷河と紫龍の扱いの酷さ、か。orz星矢をメインにするのは、主人公ですし、それは構わないんですけど、他の4人も、ちゃんと活躍するシーン作って下さい。過去の短編映画みたいに氷河さん優遇しろ!…とまでは言いませんからwせめて…せめて、見せ場は各キャラ均等に作ってくれ…。orz星矢・紫龍・氷河・瞬・一輝・沙織、全てが揃ってこそ、私の好きな『聖闘士星矢』なんだ。 [0回]PR